Haunts は、もともと幽霊が「出る」という意味ですが、ここでは過去の後悔や記憶が心につきまとい、苦しめ続けるという比喩です。
主人公は、自分が作った関係の傷が目を閉じるたびによみがえると歌っています。日常会話ではあまり使わない、後悔の重さを印象的に表す言葉です。
Bruno Mars(アメリカ出身)の「When I Was Your Man」は、別れた恋人を思いながら、手遅れになった後悔を一人で数える歌です。同じベッドに寝ているのに「Same bed, but it feels just a little bit bigger now」(同じベッドなのに、今は少し大きく感じる)という冒頭から、相手がいなくなった空白が伝わります。二人の思い出の曲をラジオで聴いても、もう「it don't sound the same」(同じようには聴こえない)。ここでの don't は文法的には doesn't にあたるくだけた言い方です。友達が元恋人の話をするだけで胸が痛み、彼は自分が「Too young, too dumb to realize」(若すぎて、愚かで、気づけなかった)と認めます。
後悔の中身はかなり具体的です。「I should've bought you flowers and held your hand」(花を買って、手をつなぐべきだった)、「Should've gave you all my hours」(自分の時間を全部あげるべきだった)。should've は should have の短縮形で、「そうすべきだったのに、しなかった」という後悔を表します。彼女が踊るのが好きだったことを覚えているのに、今では「she's dancing with another man」(彼女は別の男と踊っている)。さらに、プライドや自分勝手さで、強くて素敵な女性を去らせたと認めます。最後には、遅すぎると分かりながら謝り、「I hope he buys you flowers」(彼が君に花を買ってくれるといい)と願います。元恋人を取り戻そうとするより、新しい相手には自分がしなかったことをしてほしいと願うところが、この曲のいちばん苦くて、正直な部分です。