Set the bar は、何かの基準や目標を定める、または要求水準を高くするという意味の英語表現です。
この曲では、相手がどれほど高い基準を設定しても、主人公はその愛を得るために努力すると歌っています。直訳の「バーを置く」ではなく、目標への覚悟を表す比喩表現として使われている点が印象的です。
この曲では、話し手が好きな人の心をつかむためなら、どんなことでもするとまっすぐに誓います。「For just a chance to win your heart」(あなたの心を得る、ほんの少しのチャンスのために)という始まりから、月が欲しいと言われれば飛び方を覚え、山を指さされれば登る、と想像をどんどん大きくしていきます。「I'd risk it all for you」(あなたのためなら、すべてを懸ける)という繰り返しは、少し大げさで、だからこそ熱い決意に聞こえます。
恋人になって永遠にそばにいたいという気持ちもはっきりしています。「I'm trynna be your man」(君の男、つまり恋人になろうとしている)という trynna は trying to をくだけて発音した形です。さらに、火の中を走る、海を泳いで渡る、命さえ犠牲にする、と極端なイメージを重ねます。「If your heart's on the line, you could take mine」(君の心が危険にさらされているなら、僕の心を差し出してもいい)という部分では、相手を守るために自分を差し出す覚悟まで見せます。恋のためなら月にも山にも挑む、かなり大胆で一直線なラブソングです。